ランニングコストの低いインクジェットプリンター比較

インクジェットプリンターの中で、ランニングコストの最も低いプリンターを比較します。(2016年時点)

インク商法も嫌だが、互換インクも問題点が多い

近年のプリンターは本体価格が安い一方で、インク代が高額になりました。

インク代を節約するために互換インクを使う手もありますが、「プリンター本体が壊れやすくなる」「アフターサービスの対象外になる」といった問題点もあります。

そこで、純正インクを使用した際にランニングコストが最も低いインクジェットプリンターを、エプソンとキャノンとブラザーの各メーカーから探しました。

A4プリント専用

A4サイズまで対応し、モノクロとカラーが印刷できるプリント専用機の中で、ランニングコストが最も低い機種は次の通りです。

【A4プリント専用機比較】
GP-730
GP-730W
PX-S860 MAXIFY
iB4030
PX-B700 PX-S840
メーカー エプソン エプソン キャノン エプソン エプソン
ランニングコスト
(A4普通紙カラー1枚あたり)
5.8円 6.1円 6.1円 6.1円 6.1円
プリントスピード
(A4普通紙カラー印刷時)
8秒 7秒 9秒 8秒 11秒
最大可能給紙枚数
(A4普通紙)
250枚 581枚
(標準時)
500枚 330枚
(標準時)
330枚
(標準時)
両面印刷
ネットワーク 無線LAN
(GP-730Wのみ)
有線LAN
無線LAN
有線LAN
無線LAN
有線LAN
無線LAN
有線LAN
有線LANのみ
価格 93,648円
104,049円
57,194円 12,943円 21,506円 14,980円

(価格は2016年4月時点、Amazonの最安値を参照)

A4サイズまで対応し、モノクロとカラーが印刷できるプリント専用機の中で、ランニングコストが最も低い機種はエプソン「GP-730」シリーズです。ただ、価格が約10万円もすることがデメリットです。

毎日大量にプリントする方に向いているのはエプソン「PX-S860」です。他の機種に比べて、プリントスピードが最も速く、最大可能給紙枚数が最も多いからです。

価格が一番低いのはキャノン「MAXIFY iB4030」です。性能もそこそこあり、お手頃です。

一方、エプソン「PX-B700」は「PX-S840」より価格が低いですが、無線LANが搭載されておらず、プリントスピードも非常に遅いことが特徴です。

A4複合機

A4サイズまで対応し、モノクロとカラーが印刷できる複合機の中で、ランニングコストが最も低い機種は次の通りです。

【A4複合機比較】
EP-M570T EW-M660FT PX-M860F MAXIFY
MB5030
メーカー エプソン エプソン エプソン キャノン
ランニングコスト(A4普通紙カラー1枚あたり) 0.6円 0.8円 6.1円 6.1円
プリントスピード(A4普通紙カラー印刷時) 16秒 15秒 7秒 9秒
最大可能給紙枚数(A4普通紙) 100枚 150枚 581枚(標準時) 250枚
両面印刷 ×
ADF × 最大30枚 最大50枚 最大50枚
FAX ×
ネットワーク 無線LAN
有線LAN
無線LAN
有線LAN
無線LAN
有線LAN
無線LAN
有線LAN
価格 40,530円 54,717円 72,284円 23,605円

(価格は2016年10月時点、Amazonの最安値を参照)

A4サイズまで対応し、モノクロとカラーが印刷できる複合機の中で、ランニングコストが最も低い機種は上記の4機種ですが、ダントツに低いのはA4普通紙カラー1枚あたり0.6円のエプソン「EP-M570T」と0.8円のエプソン「EW-M660FT」です。

インクはカートリッジではなくボトルタイプの形状となっており、しかもボトル1本でカートリッジ10個分のインク量があり、インク交換の手間が省けます。

一方、他の機種に比べて、上記の2機種は価格が高く、最大可能給紙枚数やプリントスピードの性能も低いです。

毎日大量にプリントする方に向いているのはエプソン「PX-M860F」であり、他の機種に比べて、プリントスピードが最も速く、最大可能給紙枚数が最も多いです。

価格と性能が両立しているのはキャノン「MAXIFY MB5030」です。価格は低く、様々な機能が搭載されています。