なぜか売れる!需要よりも売れるモノのウラ事情

本来の需要よりも売れるのは「性欲を満たすモノ」「見栄を張るモノ」です。売れる商品のウラ事情を紹介します。

ビデオデッキは30万円でも売れた

電子書籍、アイドル、スマホなど「性欲を満たす」ために使われる商品は本来の需要よりも売れます。

よく語られているのはビデオデッキ。

かつて「VHS」VS「ベータマックス」という、ビデオの規格争いをしていた頃、VHSは成人向けのアッチ系のコンテンツが充実していたため、VHSが勝利しました。

そもそも、懐かしのテレビラジオ録音コレクション(随想・我が家にビデオがやってきた)で紹介されていますが、ビデオデッキ本体は1970年代に30万円、60分用のテープが1万円もします。

その後、1980年代には、ビデオデッキの本体価格はやっと10万円に下がりました。10万円というと手頃な価格に感じますが、1980年の大卒初任給が約11万円の時代です。

ビデオデッキは超高価にもかかわらず、成人向けのアッチ系動画見たさに世のお父さんたちは買って行きました。

ビデオデッキ同様に、スマホ、恋愛関連、アイドル関連、電子書籍端末などは「性欲を満たすモノ」として購入する人が多く、製品が持つ本来の需要以上の売れ方をします。

超格安住宅は売れなかった

かつて超格安住宅「M1」が開発されました。従来のものに比べて低コストで家が建つため、大ヒットすると思われていましたが、実際には売れませんでした。

超格安住宅が売れなかった理由は見た目が良くないことです。よって、住宅は見栄の象徴であることが住宅業界で再認識されました。

そもそも「見栄の象徴である」住宅は必要以上に広くないと売れません。日本で1DKの一戸建て住宅を見ないのはそのためです。

住宅同様に、家、車、冠婚葬祭、アクセサリー、腕時計、かばん、洋服などは見栄の象徴であり、製品が持つ本来の需要以上の売れ方をします。

まとめ

本来の需要よりも売れる例をまとめると、

「性欲を満たすモノ」・・ビデオデッキ、DVDプレーヤー、スマホ、恋愛関連、アイドル関連、電子書籍端末など

「見栄を張るモノ」・・・住宅、家、車、冠婚葬祭、アクセサリー、腕時計、かばん、洋服など