頭の悪い人ほど持論を述べる理由
私の経験から、頭の悪い人ほど持論を述べる傾向にありますが、その理由を解説します。
頭の悪い人は、根拠なしの持論を展開する
これまでの人生で、私は何度も説教を受けてきました。私が説教を分析した結果、「頭の悪い人ほど持論を述べる」傾向にあります。
しかも、頭の悪い人の持論には特徴があり、それは次の3つです。
- 根拠や証拠がない
- 理論が低レベル
- 自分の理論が完璧だと思い込んでいる
反対に、頭の良い人は「福沢諭吉の著書『学問のすすめ』によると・・」「アインシュタインの理論では・・」などのように知識人の言葉や文献を引用して持論を述べます。
たとえ引用のない持論を述べたとしても、「~かもしれない」「~の可能性がある」と言って、自分の意見に絶対的な自信を持ちません。頭の悪い人が、自信満々に持論を述べるのとは大きな違いです。
知識の少ない人ほど、自分に知識があると思い込んでいる
持論に自信を持つか持たないかの違いは「ダニング・クルーガー効果」によるものです。
猫の欠伸研究室「ダニング・クルーガー効果」で詳しく紹介されていますが、ダニング・クルーガー効果とは「知識の少ない人間が、もっと知識の多い人々より自分の方が物事をよく知っていると思い込む」現象のことです。
私の経験上、知識のない、つまり頭の悪い人ほど「本を読む」などの学習をしません。しかし、自分には世の中でうまく生きていける知識がある、と思い込んでいます。
結論:持論を述べるのは、自身の能力を過大評価しているから
ダニング・クルーガー効果の理論によれば、頭の悪い人は以下の3つの特徴があります。
- 自分のスキルのレベルを過大評価する傾向がある
- 他者が持っているスキルを正しく認識できない
- 自分の無能さがどれほどのものかを認識できない
「スキル=理論」と考えれば、頭の悪い人ほど持論を述べる理由は、自身の理論を正しく認識できておらず過大評価しているから、と結論付けることができます。