医者の国家試験は合格率90パーセント
「お医者さんになるには難しい」とよく言われますが、大学の医学部を卒業後、合格率90%の国家試験に合格すれば医者になれます。
まずは、医者になる方法を紹介します。
ステップ1:まずは偏差値60以上の医学部へ進学
大学医学部の偏差値は非常に高く、たいていは65以上です。中には60以上大学もあります。
週刊ポスト「偏差値60切る医学部出現 学生のレベル低く関係者は頭痛める」によれば、
医師不足の地域格差を解消するため、大学は、卒業後の一定期間は地元で医師をすることを条件に奨学金を出す「地域枠」を増やした。
「事実上の推薦入試です。しかし、普通に入試で合格する優秀な学生は都会に出るので、定員割れを起こしている。必然的に入ってくる学生のレベルが低く、関係者が頭を痛めています」(永田氏)
定員増とともに、医学部の偏差値も下がり始めているという。永田氏が続ける。
「AO入試や推薦で学生を確保して定員を埋めるので、見かけ上の偏差値は高いままです。しかし、実際には偏差値60を切る医学部というのはすでに出ています。熾烈な受験戦争を勝ち抜いた団塊ジュニア世代の学生と比べると、かなり“劣化”しているのは間違いない」
つまり、偏差値60未満でも、推薦枠で大学医学部に合格できます。
ステップ2:6年間みっちり勉強
医師免許の国家試験を受けるには、大学で6年生まで進級しなければなりません。
ステップ3:国家試験に合格する
国家試験に合格すれば、医師免許を取得できます。近年は医者不足のため合格しやすくしており、平成13年度から合格率90%前後で推移しています。
一度医師免許を取得すれば、大きな問題を起こさない限り更新はありません。つまり、医者として一生涯働けます。
次に、医者の給料や過酷な勤務実態を紹介します。
勤務医は年収1100万円、開業医は2500万円、ただし過酷労働
医師と看護師「医師の労働環境」によれば、勤務医の平均年収は1159万円。開業医の平均年収は2500万円。研修医は月給30万円です。
医師と看護師「先ほどの医師の労働環境」によれば、医者の1日の平均労働時間は10.6時間にもなり、下の動画のように過酷な労働で自殺する方も出てきます。
結論
内閣府の資料(PDF)によれば、65歳以上の老人は2060年度に2010年度の1.5倍に上昇、一方20~65歳の働く世代は半分に減少します。そのため、ますます医師不足は進むでしょう。
よって、医師免許の国家試験の合格率は今後も下がるとは思えません。むしろ試験問題が簡単になるでしょう。もしくは看護師や介護士の医療業務が拡大され、救急医療の最前線を担う可能性もあります。