市役所や学校の次に叩かれるのは警察
近年、市役所の職員を削減して人気を集める政治家が多数出て来ました。維新の会の橋下氏を例に、このような政治家が次に削減対象となる職種の特徴と将来を考えます。
ヒトラーはユダヤ人を敵に回して人気を得た
維新の会の橋下氏は、大阪府知事時代に市役所職員の定員削減と給与削減を行いました。「市役所の職員=給与泥棒=市民の敵」と位置づけて、公務員を敵に回すことで、橋下氏自らはヒーローを演じて市民から人気を得ました。
かつてナチス・ドイツのヒトラーがユダヤ人を敵に回して市民から人気を得た方法と同じです。では、敵に回しやすい要素は何でしょうか?
嫌われる要素は、給与が高く不祥事が多いもの
市民から反感を受けやすい公務員は「市役所の職員」や「学校の教員」、「官僚」などです。橋下氏も、市役所の職員や学校の教員をターゲットにしました。
彼らに特徴する共通点は
- 一般人より給与が高い
- 不祥事がよく報道される
- 定年までクビがない
市役所の職員や学校の教員、官僚は上の3つの要素すべてに当てはまります。そして、警察も上の3つの要素に当てはまるのです。
警察は、年収が高く、不祥事が多く、定年までクビがない
年収ラボによると、地方公務員の職業別の平均年収は
・一般職員:715.0万円
・高等学校教員:776.9万円
・警察官:813.5万円
警察官は一般職員や学校の教員より給与が高いです。また、相次ぐ不祥事で信頼を失っていますが、定年までクビがないため、リストラもありません。市民から見ると、正義の味方ではなく、給与泥棒に見えます。
そのため、政治家は市民から人気を得るため、今後は警察官を敵にするでしょう。
治安が悪いのは政治の責任ではない?
いずれは、「治安の悪化する原因=警察の責任」にする政治家が、登場します。
このような政治家は、相次ぐ不祥事を理由に警察官の新規雇用と給与を下げ、凶悪事件が起きたら警察の責任に転嫁する、このような手法をとるでしょう。
警察が市民の敵になり、治安が悪化する日は近づいています。